1vMixCUE でできること
vMix に送るコマンドを作って、ボタンに並べて、本番で押すためのアプリです。
タブは仕込み → 本番の順に並んでいます。
vMix につないでいなくても、コマンドを作るところまでは全部使えます。
2ファイル(新規 / 開く / 保存)
作ったものは画面いちばん上の「保存」でファイル(.vcue)にできます。
現場ごとにファイルを分けておけば、「開く」で丸ごと戻せます。
ファイルに入るのはその回の作りものです。
Script Builder のスクリプト、Control Board の盤面、StreamDeck の盤面、
Title Editor の設定、Setup Checker の記録。
いっぽう接続先・お気に入り・設定のプリセット・リファレンス・StreamDeck のテンプレートは、
現場が変わっても持ち越すものなのでファイルには入りません。
「新規」にしても消えません。
| 新規 | 作ったものを空にして、はじめから作り直す |
| 開く | 保存したファイル(.vcue)を読み込む |
| 保存 | いまの内容をファイルに書き出す(⌘/Ctrl + S) |
名前の右に * が付いているときは、まだ保存していない変更があります。
そのまま閉じようとすると引き止めます。
3Cue Generator — 1コマンドを作る
左の一覧から関数を選び、Input や Value の欄を埋めて、下のタブで形式を選んでコピーします。
vMix につないでいれば、「vMix に送信」でその場で試せます。
★を押してお気に入りに入れると、次からは一覧の先頭に出ます。
- Input の書き方は GUID / 名前 / 番号。既定は GUID(並べ替えても変わらず、いちばん壊れにくい)
- 特殊値 … None(指定しない)/ Program(0)/ Preview(-1)/ Dynamic 1〜4。
Dynamic は
SetDynamicInput1 で中身を入れておく「差し替え式の置き場」です
4Script Builder — 手順を1本にまとめる
コマンドを上から順に実行するリストにします。「次まで待つ」で待機(ミリ秒)を挟めます。
行はドラッグで並べ替え、名前を付けてプリセット保存できます。
リスト全体を + StreamDeck Transfer へ(マルチアクションになる)、
+ Control Board へ(1ボタンになる)で流し込めます。
5StreamDeck Transfer — 実機のボタンにする
送ったコマンドを実機と同じマス目に並べ、名前・色・文字を整えて
.streamDeckProfile に書き出します。書き出したファイルをダブルクリックするだけで
Stream Deck に読み込まれます。そちら側での準備はいりません。
| Shift + クリック | そのマスを vMix に送って試す(書き出す前の確認) |
| ⌘/Ctrl + クリック | 複数選択。まとめて移動・色替え |
| Alt(option) + ドラッグ | 複製 |
| ⌘/Ctrl + C / X / V / D / A | コピー / 切り取り / 貼り付け / 複製 / 全選択 |
| Delete | マスを空にする |
6Setup Checker — 本番前の見落とし探し
「▶ チェックする」を押すと、いまの vMix を一通り見て、
事故になりそうなところを挙げます。重さは3段階です。
重大は本番で事故になるもの、注意は意図的ならそのままで構わないもの、
確認は vMix の API からは判断できないので人が見るものです。
差分ウォッチは、仕込みが終わった時点を記録しておく機能です。
本番前にもう一度チェックすると、そこから変わったところだけが出ます。
6.5素材の再リンク(Setup Checker の中)
別の PC に移すと、素材のパスが合わなくなって真っ黒になります。
vMix のプリセット(.vmix)を開いて、中のパスをまとめて付け替えます。
入力の Key もショートカットもそのまま残ります。
vMix には「入力のファイルだけ差し替える」命令が無いので、
入力を作り直すと指し先が壊れます。プリセットのパスだけを書き換えるのが確実です。
素材があちこちに散らばっていても、1本ずつ教えれば芋づるで直ります。
見つからない行の「場所を探す…」で場所を教えると、
同じ場所にある残りもまとめてつながります。
探した場所はためていくので、1か所ずつ教えるだけで数が増えていきます
(Premiere の再接続と同じ考え方です)。
開くと、いま vMix が開いているものを自動で持ってきます。
直したら「vMix に戻す」で読み込ませられます(同じ PC のときだけ)。
別の PC のときは「.vmix を開く…」でファイルから読み、
「別名で書き出す」で保存してください。
名前が違うファイルにも付け替えられます。
行の「別のファイル…」で、その場で選べます。
一度選んだものは、探し直しても消えません。
録画の保存先と、vMix 付属のファイル(Program Files 配下)は触りません。
元のプリセットも上書きしません。
7Control Board — 押して送る操作盤
ボタン・ラベル・テキスト・タイマー・得点の5種類の部品を自由に並べられます。
大事なのは右上の切り替えです。編集モードのあいだは、部品を押しても送信しません。
本番モード(赤)のときだけ vMix にコマンドが飛びます。
ボタンの枠は、本線に出ていれば 赤、
プレビューなら 緑 に光ります(vMix を見て自動で変わります)。
並べ替えの操作は StreamDeck Transfer と同じです。
それに加えて、空いている場所からドラッグして囲むと、触れた部品をまとめて選べます。
ページを分ければ、盤面は何枚でも持てます。
8Title Editor — テロップの中身を書き換える
vMix のタイトル(GT)を読み込んで、文字を書き換えてその場で送出します。
オーバーレイ 1〜4 の出し入れ、スコアボードの加減点、カウントダウンも、
ここから操作できます。
よく使う中身はプリセットとして名前を付けて保存できます。
呼び出しても vMix には送りません(画面に入るだけです)。誤って出さないためです。
9State Monitor — 横目で見る画面
本番中に横目で見るための画面です。押して何かを変えるものは置いていません。
プレビューと本線を大きく出して、その下にオーバーレイ
(赤が本線 / 緑がプレビュー)、
録画・配信の状態、音声、再生中の動画の残り時間を並べています。
List の走順も出ます。再生中の List と、PGM / PVW に乗っている List について、
いま出ている素材(▶)と次に来る素材(「次」の印)、
1本ずつの尺、走順ぜんぶの尺を並べます。
尺は List Deck の「尺を確認」で読んだものを使うので、
まだ読んでいないものは --:--、静止画は尺を持たないので — です。
ここでは触れません(並べ替えは List Deck、出し入れは vMix 本体か Control Board)。
10List Deck — List の中身を整える
vMix の List 入力が、そのまま1枚のカードになります。映像だけでなく
静止画も音声も入ります。見て、並べ替えるための画面です。
再生や頭出しはここでは行いません。vMix 本体か、Control Board に作った
ボタンから送ってください。本番中にこの画面から出し戻しできると事故のもとになるためです。
できること
- 名前を出す・変える(vMix 側の入力名も変わります)
- いま載っている素材の名前と、再生の進行バー
- 走順の並べ替え(行をドラッグ)と、素材の複製 + / 削除 ×
- リストごと複製(vMix に同じ中身の List をもう1つ作ります)
- ループ(最後まで行ったら先頭へ戻る)
- 尺を確認 … 1本ずつ選んで長さを読み、元の位置に戻します。
走順ぜんぶの尺(見出しの右)と、State Monitor の全体の残り時間に使われます
- カードの右下をつまむと大きさを変えられます
本線に出ている(赤い枠の)リストは、走順を触れません。
vMix には並べ替えの命令が無く、送るには「全部消して入れ直す」しかないためです。
その一瞬 List が空になり、出力が黒くなります。降ろしてから並べ替えてください。
11vMix につなぐ
上のバーに vMix の IP とポートを入れて「接続 / 更新」。
つながると Input の一覧が自動で入り、タリーや State Monitor が動き出します。
- 同じ PC の vMix … IP は
127.0.0.1(自分自身を指す番号)
- 別の PC の vMix … その vMix の
Settings → Web Controller に出ている IP を入れる
- ポート … ふつうは
8088 のまま。変えたときは「↺ リセット」で
127.0.0.1 / 8088 に戻せます
12つながらないとき(CORS)
vMix は「よそのページから直接読まれるのを断る」作りのため(CORS という決まり)、
HTML 版をブラウザで開いた場合だけ、Input 一覧が読めないことがあります。
コマンド作りは全部使えるので、Input は名前や番号を直接入力してください。
確実につなぎたいときは Windows 版 / macOS 版を使ってください。
それでもつながらないときは、vMix の 設定 → Web Controller が有効か、
IP とポートが合っているか、同じネットワークにいるかを確かめます。
サイトで開く Web 版も HTML 版と同じで、vMix の状態は読めません
(Title Editor・Setup Checker・List Deck・State Monitor は使えません)。
コマンドを送ることはできます。Chrome / Edge では、はじめて送るときに
「ローカルネットワーク上のデバイスへのアクセス」を聞かれるので、許可してください。
一度開いたあとは、ネットに繋がっていない現場でも開けます。
13出力形式(5種類)
| HTTP GET | ブラウザ・Stream Deck の「Website」・curl などから叩く URL |
| TCP API | ポート 8099 の TCP 接続で送る形式 |
| Companion | Bitfocus Companion の「Scripting - Run custom command」に貼る |
| Web スクリプト | Web Controller のスクリプト欄。1行1コマンド、Sleep 1000 で待機 |
| VB.NET スクリプト | vMix の 設定 → Scripting に貼る |
14リファレンスの更新(vMix 30 が出たら)
- Windows 版 / macOS 版で開く(HTML 版では使えません)。ネット接続も必要
- 画面いちばん下の右にある数字を
29 → 30 に変える
- 「リファレンスを更新」を押す → 「更新しました(◯◯関数)」で完了
日本語解説は関数名が同じものは引き継がれ、増えた関数だけ英語のまま出ます。
内蔵の v29 に戻すには